試験

この歳になって思うのは、何かの試験は、その人のほんの一側面しか測る事ができない、本当にしょうもないものだという事。一体その試験で自分の何を測られてきたのか。この歳になるまで色々な試験を受けてきたけれど、自分の持っているオリジナリティに測りを当てられたことなど一切ない。でも、実際に何かを成し遂げたり、人と協力して仕事を進めたり、何より人生を楽しむためには、そのオリジナルな部分が最も大事だということに、大学を卒業するとすぐに気がつくと思う。僕はいま、試験で測られる様な一般的知性に頼って仕事や趣味や父親をしてはいない。自分の興味や関心、関わってきた人との間で起こった化学変化で得られたオリジナリティで勝負している。それで国際学会で口頭発表にだって選ばれるし、息子のめちゃめちゃいい顔を写真に収める事だってできる。オリジナリティさえ見失わなければ、いつだって周りと対等に、ハッピーに生きられる。だから、試験なんて落ちても気にしなくて良い。見る目ないなあと思って次に行くのが正解。